企業の労働時間は朝が始業で、夕方もしくは夜に終業という形となっています。しかし、業種や職種によっては各々の人間の勤務時間が違っており、特にサービス業などでは残業などで長時間労働となる傾向があります。
サービス業のうち、店舗を持っている企業においては営業時間内はスタッフを置かなければなりません。また、店舗を開く作業そして閉めるときの仕事も必要になるので、その時もスタッフは要ります。このとき、営業時間並びに勤務シフトを考慮すると、午前から入るスタッフと午後から働く人間を配置します。例えば、営業時間が午前10時から午後22時の場合だと、朝と昼と夕方から入るスタッフそれぞれに分けることができます。
また、シフトの運用に関しては次のように考えることが可能となるでしょう。開店時においては朝から入るスタッフが応対し、昼ごろになるとその時間帯から働く人間と合流します。そして、夕方になったらその時間帯から入る人間と入れ替わる形で朝のスタッフが仕事を終えます。そして、昼から入ったスタッフと夕方から入った人間が閉店並びにその後の作業を行って仕事を終了させます。以上より、サービス業においては働く人間の労働時間はそれぞれ別になっているのです。
このように、きちんとした勤務形態が整っているはずなのに、なぜ長時間労働になってしまうのでしょうか。それは接客対応等の残業です。急なクレーム対応も入ることもあり、次のシフトの人に引き継ぐことが出来ない場合があるためにこの問題は解決が難しいのです。
従って、サービス業に就くのであればこういったことに対応が出来るよう対策を考えておき、労働時間の変化を認識し、一人の客に何人かで担当をするなど、引き継ぎが出来るシフトを確認しておくことが求められると言えるでしょう。